ハードディスクを処分する時の分解方法
不要になったパソコンはどう処分していますか?
データ削除保証付きの廃棄業者に依頼すれば、安全に処分してくれるというのが一般的な認識ですが、この事件以来、私は廃棄業者任せにはできず、自分で破壊処分するようにしています。
この記事では、ハードディスクの分解方法については、触れなかったので、今回は実際に分解するところを詳しく紹介します。
今回分解するハードディスク
今回、分解するハードディスクはこちらです。
SeagateのIDE 500GBです。今はSATAが主流なので、IDEで0.5TBなんて正直使いどころがありません(><)
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どうしても使え、と言われたら、裸族のお立ち台系のクレードルにでも差して外付けディスクとして使うぐらいでしょうか。
それにしてもIDE対応の機種が絶滅しかけてますね。やっと探したのがこの一台ぐらい。
大事なデータが入っているIDE接続タイプのハードディスクを使っている方は、早めにデータをサルベージした方がよいと思います。
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20年以上前に買ったSCSIハードディスクを持っているんだけど、もうSCSI接続できる環境がなくなってサルベージ不可能になっている私・・・(>_<)
分解する方法
さて、分解の準備が整ったら、始めましょう。
メス!! ・・・じゃなくてドライバー! ですね。
ちなみにハードディスクのネジはこのような星型の特殊な形状をしていて、普通の+-ドライバーで開けられません。
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用意するもの
ハードディスクの分解には、通常のドライバーセット(左)の他、トルクスネジに対応したドライバーセット(右)が必要です。
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持っていない方向けに、Amazonのリンク貼っておきますね。
フタを外す
まずは、トルクスのT8を使って表面のフタを外していきます。
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次は、裏面の基板をトルクスのT5で外します。
このようにサイズば微妙に違ったりするので、サイズを網羅しているドライバーセットがオススメです。最初、サイズみんな同じだろうと思って一本物買ったら詰みました
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裏面の基板を外して、すべてのネジを外せばフタが開くはず、、と思ったのですが、開かず。
そんな場合は、表面のフタのラベルの裏に隠れているネジがあったりするので、それも開けます。
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すべてのネジを外したので、パカっとフタが開くのかと思いきや、糊付けされているので、マイナスドライバーでこじ開けます。
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ジャ~ン!
フタを外すと鏡のような円盤が出てきます。これがハードディスクのプラッタと呼ばれるデータを記憶する部分です。
こんな金属の円盤にものすごい量のデータが格納できるんですから、不思議です。
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このプラッタを取り出すには、磁気ヘッドを先に取り外す必要があります。磁気ヘッドはネジを外しても取れないことがあります。
磁気ヘッダーは強力な磁石で本体にくっついているので、マイナスドライバーなどを使って引っ剥がします。
この作業が一番プラッタ部分に傷をつけてしまいやすい工程になりますので、きれいな状態で取り出したい方は、気をつけてください。捨てる方は適当で。
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プラッターの取り出し完了。ネジも結構本数使われているんですねー。
それと、ネジの右側の白いものは乾燥剤です。これ、乾燥剤の効果がなくなったどうなっちゃうんでしょうかね。こういうところも、ハードディスクは消耗品と言われる所以なのでしようか。
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これで分解完了です。
処分する方法
あとは、雑にもとに戻します。ネジがめちゃ余った。乾燥剤以外は、燃えないゴミに出してしまいます。ここにデータはもう無いので。
ごみの分別は各自治体のルールを確認してください
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プラッター部分はデータが書き込まれていますが、ここまでバラしてしまえば読み取ることはほぼ不可能でしょう。それでも用心深い方は、表面に大きなキズを付けてから捨てましょう。
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せっかくのきれいな金属の円盤なので、私はコースターとして使っているよ。鏡面仕上げのコースターってなかなかオシャレじゃない?
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ちなみに、パソコン本体とかは燃えないゴミじゃだめですので、リサイクル業者に引き取ってもらいましょう。宅急便で送るだけで引き取ってくれる業者さんもいます。
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