こんにちは
昔の話ですが、パソコンのハードディスクが壊れて大事なデータの一部が消えてなくなってしまったことがありました。どこかに残ってないかと慌ててエクスプローラーでハードディスク内を検索しても見つからず、ごみ箱をみても見つからず、跡形もなくなくなってしまいました。後の祭りというやつです・・・
パソコンにあまり詳しくない方は意外だと思われるかも知れませんが、パソコンの中でデータを保管しているハードディスクという部品、これは消耗品です。しかもメーカーによっては壊れやすいものもあったりします。
そんな時はまず落ち着いてください。慌ててパソコンをいろいろ操作すると状態は悪化していきます。バックアップという予備のデータを作成していたかどうかでこの後の対処内容が変わってきます。
- バックアップしてある
- バックアップしてなかったー
- バックアップってなにそれ?
1のバックアップしてある方は、セーフです。取ってあるバックアップから復元してください。
2の方は残念ですが、データがもとに戻る確率は低いです。
3の方は残念ですが、データ消滅です。
2の方は、市販の復旧ソフトを使えばデータを回復できるかも知れません。ただ、私が使ったソフトの場合、いくつかファイルがエクスプローラー上で確認できる状態になったものの、ファイルを開くと壊れていて開けないという状態でした。つまりにデータは復活できませんでした(T_T)
市販の復旧ソフトを使う場合の注意ポイント
- できるだけ早く復旧を試みる
- 復旧させたいハードディスクへの書き込みや復旧ソフトのインストールはダメ
まずは、なるべく早く復旧を試みるのが基本です。なぜならパソコンは動かしているうちにハードディスクに書き込みを行っている場合がありますので、データを上書きしてしまって復旧できなくなる可能性があります。
データ復旧ソフトも要注意です。インストールタイプの復旧ソフトの場合、そのインストール自体で復旧させるべきデータの上に書き込んで復旧させるべきデータが完全に書き潰されてしまうという本末転倒的なことが起こる可能性もゼロではありません。
市販の復旧ソフトを使ってもダメな場合は、復旧は難しいでしょう。
専門業者よるデータ復旧サービスなるものがありますが、費用が高額すぎてとても一個人が気軽に利用できるものではありません。
どうすればいいんでしょうか・・・
答えはバックアップです。
残念ですが、今回のデータ消滅を教訓にして、バックアップについて検討を始めてください。バックアップは保険のようなものです。事故した後に自動車保険には入れませんし、病気になってから医療保険には入れないのと一緒で、問題のないうちに考えて対策をしておかないといけないことです。
この記事を見ている方がまだデータが消える前だとしたらセーフです。今からデータのバックアップを始めてください。パソコンやスマートフォンには大事なプライベート情報がたくさん保存されていると思います。
よくデジカメのデータはパソコンに転送して保管しているから大丈夫、と言う方を見かけます。全然大丈夫ではありません。
機器が壊れてデータが取り出せなくなった場合、ネットからダウンロードしたものはまた再取得でなんとかなりますが、自分で撮った写真のデータとかは二度と戻りません。
大事なデータが消えてしまってからでは遅いので、是非データのバックアップをしてみてください。
ちなみに私はデータは普段使うパソコンとは別の専用パソコンに保管し、そのハードディスクの中身をそのままもう一つのハードディスクにコピーして2系統で運用しています。
普段使うパソコンは仕事柄いろんなソフトを入れたりする関係でソフト同士の相性が悪くて動かなくなったり、外出時に使ったり、環境が汚れてきたら工場出荷時に戻したりする都合上、大事なデータはなるべく置かないようにしています。
ハードディスクを2台にしているのは、一台が故障してももう一台が正常に動けばデータは消えませんし、故障したハードディスクを新しいものに取り換えて2系統での運用再開も簡単ですし、なんといっても安心感があります。
しかし、これで満足していられません。例えば自然災害で家が倒壊してしまったり、水没してしまったとしましょう。ハードディスクが2台あっても両方同時に壊れてしまうためそこで終わりです。この問題を解決するためには、遠隔地バックアップをする必要があります。遠隔地バックアップとはその名前の通り、どこか遠くにもデータのバックアップを用意することです。これにより、局所的な災害に見舞われてもデータを保全できるというわけです。
ではその遠くってのはどこ? 場所の離れた親戚の家のパソコン? それもある意味遠隔地バックアップであり、インターネット回線が細い昔はそんなこともしていましたが、今はインターネット常時接続、クラウドサービスてんこ盛りの今、それはナンセンスですので、クラウドサービスの中のオンラインストレージというものを使うのが主流になってきています。
次回は、バックアップのやり方や、オンラインストレージの選び方など、もっと具体的に書いて行こうと思います。今回はここまで。
コメント