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フジテレビ開局60周年特別企画「砂の器2019」見てみた

レビュー

公式サイト: https://www.fujitv.co.jp/sunano_utsuwa/index.html

普段、テレビはほとんどみないんですが、ハードディスクレコーダーの片隅に2019年 3月28日に放送された 松本清張「砂の器」が残っていたので今更感がすごいですが見てみました。ちなみに原作は読んでないですし、過去版も見てません。

まず感想は、見てよかった。久々に濃厚なストーリーで刑事モノかと思いきや、せつなすぎる最後の方は涙が止まりませんでした。原作読んだ方や過去バージョン見た方からはいろいろ意見があるようですが、所見の私的には久々の良作でした。
作品中で流れる音楽が素晴らしかったので、それを聴きながらどうぞ~

前半は刑事モノ展開

刑事役は東山紀之。まず刑事モノといえば捜査会議。好きなシーンの一つです。おっ、杉本哲太が管理官じゃん。私の好きなドラマ「隠蔽捜査」を彷彿とさせて既に前のめり。

最初の手がかりは、被害者と犯人と思われる人物が話をしていた、被害者は「カメダの話」と「東北訛り」の2つぐらい。 いつもよくそんなたまたま目の前を通り過ぎた赤の他人の事を事細かく覚えているなーと思いつつ、刑事モノとして楽しむ。 捜査はどんどん進んでいくんですが、ちょっと何事もうまく行き過ぎだろう~

なんとも効率よくヒントが得られて、次の手がかりへつながり、ここで次へのつながりが切れたぞ、と思った矢先に次のヒントへ割と飛躍した思いつきでたどり着く。これは推理モノや刑事モノのあるあるですね。

システム開発でバグった時(特に論理バグね)や要求されている性能が出なかったり、どこに問題があるのかなかなか見つからないことが多いので、このペースでいろいろ解決したらさぞ仕事が捗るなーなんて思ってしまいました。特に犯人が返り血を浴びたシャツを切り刻んだものを紙吹雪のように走行中の電車から撒いたのですが、それを探しに行って見つけちゃうとかね
ただ、冷静に考えるとこのボリュームを2時間枠に収めるならそれぐらいの進行じゃないと無理ですよね~

後半は登場人物の背景やつながりが明らかになっていき、最後は怒涛の涙涙

捜査が進み、犯人に迫っていく。普通の推理モノならやっぱりそうかーとか刑事モノならやっぱりお前かーという感じになるんですが、そこは松本清張。

犯人の悲しい過去が少しずつ明らかになっていくにつれて家族の悲しい過去の連鎖・・・ そして最後は崩壊する家族、離れ離れになる親子、悲しい過去を断ち切るために運命を変えようとするも宿命は受け入れるしか無かったという涙涙の割には終わったあとにモヤモヤが残る・・・ ストーリーが重い・・・

最近、家族や親子ものは感情移入が半端なく、ストーリー上登場する子供はすぐに自分の子供に置換するフィルターが走ってしまうので、子どもバイアス全開で今回は涙涙でした。

特に、犯人がピアノのコンサートで弾き終わったあと観客席から大きな拍手が巻き起こるのですが、その中に犯人の両親も拍手してくれているというまだ幸せだった頃の記憶が一瞬オーバーラップするシーンは反則の演出ですよ、、、

今これを書いていても思い出して目頭が熱くなってきました。

なんか最近は歳のせいなのか、みんなでハッピーエンド的な展開では物足りないんです。

人生ってほんとにいろいろあるじゃないですか。

こういう深みと味わいのある作品じゃないと満足しなくなってきている自分がいます。

豪華キャスト陣、花火大会で例えると大スターマイン
さすが開局60周年特別企画。

  • 犯人役は、中島健人 (ピアノほんとに弾いてるように見える? うまいの?)
  • 刑事役は、東山紀之 (歳をとっていい味を出してきてる)
  • 婚約者の父親は、北大路欣也 (相変わらず安定の眼力)
  • 警察の管理官は、杉本哲太 (大森北署の竜崎署長、お久しぶりです)
  • すぐに殺されてしまう被害者は、高嶋政伸 (今回は怪演なしだった・・・)
  • 女社長は、黒木瞳 (安定の美しさ、、いくつなんだ)
  • 犯人の父親は、 柄本 明  (最後、泣かせてくれるぜ~ 素晴らしい演技)
  • 捜査会議にしかでてこないほっしゃんw (んー、ほっしゃんにしか見えなかった><)
  • ちょい役なのに、泉ピン子、室井滋、平泉成とか

ピアノ協奏曲の「宿命」

さて、ドラマ自体も良かったのですが、劇中に流れるピアノ協奏曲の「宿命」がものすごい重厚でなにか人生の重さを表現しているようで、心を打たれました。
向田成人さんによる演奏の動画がありましたので載せておきます。

私は、人生に疲れた時に無限ループしています。

曲は短調で始まりますが、途中、何回か長調に変調します。少しすると短調に戻ります。このあたりがなにか人生の山と谷を表現しているように感じました。

また、抑揚もあり、ピアノの細かい旋律のところなんか、複雑に絡み合った運命の糸を感じてしまいます。

主人公は、自分で運命を切り開いてどん底から這い上がって陽の当たる場所まで登っていきます。しかし、あともう一歩というところで、掴みかけた新しい人生、陽の当たる場所を失ってしまうんです。

それは本人がどれだけ努力しても抗えなかったもの… それが宿命です。

それにしてもなんでしょう、、、なんかこの曲を聴いているだけで、涙が出てきます…
私はなにとリンクしてるんでしょうか… わかりません。ただ何故か涙が出ます…

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