実家で大量のMDを発掘
MDというものをご存知ですか?
今回は一世を風靡したMDをMP3に変換して録音する方法について書きたいと思います。
MD (ミニディスク)って?
1990年代後半、音楽を聴くといえばCDを買ってきて聴くか、CDをレンタルショップで借りてきてカセットテープに録音して聴くという流れでした。
カセットテープってどんなもの?という方のために、カセットテープの特徴をいくつか書いておきます。見た目はこんな感じです。
- 聴けば聴くほどテープが劣化して音も悪くなる
- 曲の頭出しができない
- 曲の先頭から再生するには、「巻き戻し」をするため、すぐには再生できない
- もちろん、一曲リピートやシャッフルなどは当たり前にできない
- A面とB面に分かれていて、どこまでがA面に入るか自分で計算してから録音する必要がある
- たまに機器にテープが巻き込まれてぐちゃぐちゃになったり切れたりする
- 手動で巻き戻しする時は、六角鉛筆を使うとやりやすい
というかなり使い勝手の悪いもので音楽を聴いていた、そんな時代に現れた救世主!
それがMiniDiskことMD。CDより小さいのにCDアルバムの内容がまるまる録音できる夢の録音媒体。CDのようにむき出しではなくケースに入って読み取り部はシャッター付き。カタカナで数文字だったけれど曲名も入力できました。
で、そのMDがどうしたのか
実家の部屋を掃除していたら、クローゼットの奥になにやら見覚えのあるボックスが。ドライブのお供として車に積んでいたMD収納ボックスではないですか。
中を確認してみると、青春の思い出の詰まったMDの山を発掘してしまいました。
うおーーーー! 聴きたい!!
しかし、MDコンポはとっくに壊れてしまい、もうありません。そんなわけで聴けません・・・
いやだーーーー
さあ、ここから懐メロ聴くぞ作戦開始です。
いまさらMDコンポを新しく買う?
Amazonで売ってないことはない。しかし、もうMDは時代遅れでいつか再生できる機器もなくなるでしょう。SCSIハードディスクで痛い思いをした私としては、さっさとパソコンに取り込まければならない、という焦燥感に駆り立てられました。
パソコンで再生できるようにしておけばパソコンというものが無くならない限り安心。
そんなわけで、MDをMP3に変換してパソコンに取り込んで音楽を聴けるようにすることにしました。
パソコンに取り込む方法
LINE端子でアナログ録音
まずは、MDを再生できる機器が必要です。パソコンに接続できるMDドライブは聞いたことがないので、MDが再生できる機器からLINE出力して、パソコン側に流し込んでPCM録音してから、MP3に変換するしかないか・・・
しかし、この方式だと問題があります。
問題① アナログ録音になってしまう
せっかくCDからデジタル録音したMD。これを今更LINE入出力というアナログなやり方でパソコンに取り込むのかなり残念な気持ちになります。
せっかく業務フローをシステム化しようとしているのに、一部にFAXを使うようなITオンチな行政と同じになってしまいます。
問題② MDの量が多すぎる
写真をご覧頂いたとおり、この大量のMDを一曲一曲再生して録音するには、普通にMDを再生したものをパソコン側でPCM録音し、自分で聴きながらここで録音開始、ストップ、ファイル名をつけて保存というアナログ特有の作業をしなければならないのです。
ヒマで仕方ないならいいんですが、あいにくいろいろ立て込んでて忙しいのもあるので一曲一曲堪能しながらポチポチやっている時間はありません。
という2点の問題があり、アナログ録音作戦はボツ。
USB対応したMD機器がないか探すことにしました。
上の問題点が私には関係ないよ、という方は、この方式が簡単でよさそうです。変換するだけでしたら、専用の機器もあるので、MDコンポ買わなくても変換してパソコンへの取り込みはできるようです。
主観で書きます。微妙な点が2点ありました。
- 曲の境目分割機能
- 取り込んだ音源の質がよくなかったというレビューあり
まず1つ目についてはアナログで取り込むので、無音部分を曲の切れ目と判断してファイルを分割してくれるのはよいと思います。しかし、限界があって、洋楽に多い曲間に無音部分が無いに分割されなかったり、反対にクラシックに多い曲中に無音部分があった場合に誤って分割してしまうことがあります。ただ、最悪取り込み結果を確認して後から分割したりくっつけたりできるのでなんとかなるでしょう。
しかし、2つ目は致命的です。取り込んだ音質に問題が出てしまうのはアナログならこれも仕方ないことなのですが、パソコンへの取り込みが完了したらMDを破棄しようと思っている私的には一発勝負なんです。
USB接続でデジタル録音
私としては、やはりせっかくMDまでデジタルで録音できているのだから、このままデジタルのままパソコンに取り込みたい。
いろいろ検索をしていたら、見つけました。MDをデジタルのままパソコンに取り込むことができる機器を発見しました。それは、
ただ、もう古い製品のようで、メーカー生産が終わっていました。
Amazonで売っていましたので、一応このページの一番最後にリンク張っておきます。
SONY Hi-MD Walkman MZ-RH1を入手
さあ、届きました。
Walkmanというだけあって、懐かしい感じがします。初めて買ったウォークマンはSONYのカセットテープのやつでしたが、外でカセットテープの音楽が聴ける!!って大興奮したのを今でも覚えています。
付属品は多いですね。ちゃんとUSBケーブルもありました。
取り込みはソフトが付いていますので、それをインストールしたらガンガン取り込みできました。曲もMDでチャプター分割されたものがそのままmp3ファイルでパソコン上に保存されます。
曲名はパソコンに取り込んでから、ファイル名の変更でつけ直しました。
そして、クラウド(OneDrive)に保管したので、これで青春時代に聴いた思い出の楽曲の保全完了!
選曲についてノーツッコミでお願いします(//∇//)
しばらく懐メロを楽しみたいと思います。
再生できる機器が入手できるうちに変換を!
MDから取り込むならSONY Hi-MD Walkman MZ-RH1
MDはCDとカセットテープしかない時代にその間を埋めるためだけに生まれてきたような規格のメディアです。
今後MDが主流になったりすることはまずないと思いますので、貴重な思い出のMDをお持ちの方は、早めにパソコンに取り込んでおいた方がよいと思います。
MZ-RH1は生産終了の機種で、新品で購入すること難しいと思います。Amazonで売っていたのでリンク張っておきますね。
CDがあるならCDから録音する方が簡単
MDからの録音は敷居が高いですが、音楽CDからなら簡単です。
MDとCDは同じ音のようですが実は違います。人間の耳で聴き分けるのは難しいですがMD録音する際に音源を圧縮(高音域をカット)してしまっていますので、同じ曲のCDを持っているならCDから録音することをおすすめします。
コメント
MDからMP3への変換を検索して行き着いたものの、
SONY Hi-MD Walkman MZ-RH1は2023年現在20万というプレミア価格になっておりました。
もっと早く調べておけばよかったと後悔…
情報ありがとうございました
のこさん
ええっ、そんなに高騰しているのですか、、
実はつい先日、車の中から変換し忘れたMDが出てきてしまいました。
売らなきゃよかったです(T_T)トホホ…