2012年12月31日でCentOS 8のサポートが終了してしまいました。
Redhat Linux Enterprise(RHEL)かMIRACLE LINUXのどちらに乗り換えようか考えていたのですが、RHELだとRedhatアカウント作らないとISOがダウンロードできないのが面倒くさかった結果、MIRACLE LINUXにしました。
MIRACLE LINUXならふらっと公式サイト訪問しただけでISOが入手できますので助かります。
新規で構築する場合はそれでよいのですが、現在CentOS 8で動作しているサーバーはどうしましょうか。
ふらっと公式サイトを訪問した際に、移行ツールも公開されているに気が付き、試してみることにしました。
公式サイトで移行手順を確認
まずは、公式サイトで移行作業の手順を確認します。
移行ツールマニュアルのリンクをクリックすると、MIRACLE LINUX 8.4 移行ツールマニュアルのPDFファイルが表示、またはダウンロードできます。
まずは移行できる条件を確認しましょう。移行できるCentOSは8系だけのようですので、7以下は一度8にアップグレードしてからになりそうです。
そしてCentOS Streamは対象外なので、そちらに駒を進めてしまった方はそちらで進むしかなさそうです。
CentOS Linux 8 から MIRACLE LINUX 8.4 へ移行(マイグレーション)を行うツールです。
https://www.cybertrust.co.jp/miraclelinux-license-free/docs/ml84-migrationtool-manual.pdf
移行元の動作対象OS
● CentOS Linux 8.0〜8.4 (※: CentOS Stream 8 は対象外です)
CentOS 8.4 で移行ツールを試してみる
先日、CentOSの思い出づくりのため作ったCentOS 8.4の環境があるので、ここで試してみようと思います。
移行ツールをダウンロード
マニュアルを見ると、ここから移行ツール(スクリプト)が入手できるとのことですので、さっそくお邪魔してみましょう。
置いてありました。現在の最新は、バージョン1.0.1のようです。これを使ってやってみます。
wgetでスクリプトをダウンロードします。
$ wget -S https://repo.dist.miraclelinux.net/miraclelinux/migration-tool/migrate2ml-v1.0.1.sh
今回は、migrationフォルダを作って、その中に移行スクリプトをダウンロードしました。
移行ツールを実行
ダウンロードに成功したら、あとは管理者権限でスクリプトを実行するだけです。
マニュアルを見るとモードが3つあるようで、引数のパラメータで切り替えできます。今回は、通常モード(–core)でやってみます。
$ sudo ./migrate2ml-v1.0.1.sh --core
参考までに私の実行記録です。全自動でした。時間かかるかなーと思い、Youtubeで面白そうな動画を探しているうちに終わっちゃいました。
切り替え結果
設定画面で確認したところ、無事にMIRACLE LINUXになったようです。。。たぶん。
unameで見るとCentOSのままなのが気になりますが、まぁベースは同じOSですので細かいことは気にしないことにします。GUIの方はロゴが切り替わりましたし。
なにがどう変わるかは移行ツールマニュアルに説明の記載がありましたので、気になる方はそちらをご覧ください。
まとめ
特にトラブルもなくあっさり終わりました。そのため、この記事もあっさり目の仕上がりになってしまいました。
なにかもう少しトラブれば記事のボリュームが出たんですが、まぁ無事に正常終了するというのはとてもいいことなのでたまには順調なのもいいですね。
結論、CentOS 8からMIRACLE LINUXへのマイグレーション(移行)はツール一発流すだけという簡単なものでした。
これで2022年もCentOS改め、MIRACLE LINUXで環境を維持できます。それではまた!
ただ、OSの移行だけしか確認していません。乗せてるアプリやサービス等は別途確認した方がよいでしょう。それではまた!
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