前回、CentOSは最終安定版の8でサポート終了ということで、最後に記念で環境構築しました。
CentOSでサーバー構築していた場合、今後はCentOS Stream系で安定しない状態で使い続けるか、REHLに乗り換えるか、という二択を迫られているわけですが、サイバートラスト社がCentOSとバイナリ互換のLinuxを提供してくれるというプレスリリースがありました。
ナイス!!
その名は「MIRACLE LINUX」。最新バージョンは、8.4ということで、これもちょっと試してみることにしました。
しかも、更に8.4の後継メジャーバージョンの9を2022年中に公開を目指して開発するとのことです。しかもライセンス費用もCentOS同様に無償とのこと。
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ありがたや~(T_T) そして素晴らしい!
もう私管轄で取り扱ってるSSL証明書、全部サイバートラスト社にまとめちゃおうかな~とも思ってしまいます( ̄ー ̄)ニヤリ
MIRACLE LINUX 8.4 インストール方法
- Hyper-Vが動作するコンピュータ(Windows10、WindowsServer)
- 空きディスク容量は、20GB以上
- MIRACLE LINUXのOSイメージファイル(この後ダウンロードします)
MIRACLE LINUXのイメージファイルをダウンロード
まずは、公式サイトからISOファイルをダウンロードします。ファイルサイズが10GB弱あるので、先にダウンロードを開始しておきましょう。
ダウンロードボタンをクリックします。
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ファイルリストが表示されますので、isos ディレクトリから入っていってこの場所まで潜るとISOファイルがありました。今回は、MIRACLELINUX-8.4-rtm-x86_64.isoをダウンロードしました。
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Hyper-V仮想マシン作成~OSインストール
仮想マシンの準備~OSのインストールはさすがCentOS互換ですね。やり方は前回構築したCentOS 8の時とまったく同じでしたので、セットアップ手順は前回のCentOS 8編をご覧ください。
ちなみに、インストーラーも進行や選択肢は同じです。違ったところと言えば、ロゴ画像とライセンスの文章が変わったところでしょうか。
MIRACLE LINUX 8.4 起動
起動しました~
ログイン画面はちょっとロゴの表示が控えめなのと、個人的にはグレーバックにネイビーブルーの配色がちょっと微妙です。ここはCentOSの方が格好良かったです。バージョン9でかっこよくなるといいな。
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ログイン後の初期セットアップも同じでしたので、CentOSユーザーなら何の迷いもないと思います。デスクトップもほぼ同じ構成ですね。
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前回のCentOS 8の時はほぼ同じ内容でインストールしたのですが、こっちの方が仮想ディスクのサイズが大きいです。ただ、余計なものを入れてしまったかもしれないので、前回のCentOS 8のインストール後のサイズとは比較できないと思います。たぶん(すません、もう夜遅くて脳みそ停止寸前です)。
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記念スクショ
CentOS 8の代替として問題なく使えると思います。公式でも互換していると公表していますし。
まとめ
CentOS 8とほぼ同じ手順でインストールできました。
2022年以降、CentOS 8はサポート外になってしまいますので、安定したOS上にサービス乗せていくなら、REHLかMIRACLE LINUXで構築した方がよいでしょう。
CentOS 8ユーザーの乗り換え先候補比較としては、こんな感じでしょうか。
乗り換え先OS | ライセンス | 状態 | 備考 |
---|---|---|---|
CentOS 8/9 Stream | 無償 | 開発途上 | ローリングビルド方式を採用しているため、商用サービスなどで使うのはリスクあり。 |
REHL | 無償/有償 | 安定版 | 無償で利用する場合はRed Hatアカウント登録する必要あり。 |
MIRACLE LINUX | 無償/有償 | 安定版 | CentOS同様、無登録でISO入手可能 |
そんなわけで、個人的には趣味で使うならCentOS 8/9 StreamかMIRACLE LINUX、商用サービスで使うならREHLかMIRACLE LINUXを使うかなーという感じです。
REHLはアカウント登録が面倒なので、特別指定がなければMIRACLE LINUXで構築していくと思います。
ただ、あくまでRedhat系での話です。debian系でもよいならUbuntu系一択です^^
オマケ
今回は新規構築するパターンを紹介しましたが、CentOS 8から移行ツールを使ってMIRACLE LINUXに変更する手段もありますので、そちら気になる方はこちらの記事をどうぞ
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