Hyper-VのゲストOSとホストOSで同じIPが振られてしまう
同じDHCPサーバのあるLAN内で、Hyper-VのゲストOSとホストOSで同じIPが振られてしまいました。結果、ホストとゲスト間が切断… しかもリトライしても全然繋がらない…
発生した環境
- 仮想化アプリケーション:Hyper-V
- ホストOS:Windows10 Pro
- ゲストOS:Ubuntu 18.04.1 (Linux)
- ネットワーク:ホストOSとゲストOSは同じLAN内で同じDHCPサーバからIPを払い出しを受けている
このような環境でホストOSからゲストOSに接続して使っていたところ、突然ゲストOSに接続できなくなってしまいました。
調査結果
いろいろ調べたら、DHCPサーバからホストOSとゲストOSに同じIPアドレスが割り当てられていました。
こらーー、同じやん!
物理的なパソコンとしては同じだけど、中身は別々なんです…
解決編
直し方①
DHCPサーバからIPを振ってもらっているので、一度返却して、新しいIPアドレスを振ってもらいましょう。
Windowsの場合
ipconfigコマンドを使ってIPアドレスを一旦返して、その後新しいのを要求します。
/renewだけでも行けますが、念の為、一回古いIPアドレスを返します。
> ipconfig /release
> ipconfig /renew
Linuxの場合
dhclientコマンドを使ってIPアドレスを一旦返して、その後新しいのを要求します。
実行にはroot権限が必要ですので、sudoしています。
$ sudo dhclient -r
$ sudo dhclient
これで再度、IPアドレスを確認して同じIPでなくなればOKです。
直し方②
これでも同じIPアドレスが振られてしまうようなDHCPサーバの場合は、Hyper-Vの仮想ネットワークを一度変更してみてください。今回はこれで直りました。
画像一番左のHyper-Vマネージャーのホストを右クリックし、仮想スイッチで現在二重に割り振られている仮想ネットワークを選択します。
画面右側の仮想スイッチのプロパティ画面に切り替わりますので、外部ネットワークのチェックボックス「管理オペレーティング・システムにこのネットワークアダプタの共有を許可する」のチェックを外してください。
このチェックを外すと、ホストOSが一旦ネットワークから切断されます。ゲストOSのみがネットワーク接続状態となりますので、ゲストOSのIPアドレスを再取得してください(再取得方法は直し方①参照)。
ゲストOS側でIPアドレスを取れたら(さっきと同じIPでもOK)、再度 「管理オペレーティング・システムにこのネットワークアダプタの共有を許可する」 にチェックを付けてOKボタンを押してください。
これでホストOSも再度ネットワークに参加しますので、新しいIPが割り当てられます。自動で割り当てられない場合は、直し方①を参照して、新しいIPアドレスを要求してください。
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