PCの動作が重い、CPUの性能が気になる…。
そんなときに手軽にCPU情報をチェックできる便利な無料ツールが「CPU-Z」です。
この記事では、CPU-Zの特徴やダウンロード・インストール方法、基本的な使い方を初心者向けにわかりやすく解説します!
CPU-Zとは?
CPU-Zは、CPUやマザーボード、メモリなどのハードウェア情報を詳細に表示できる、無料のWindows用ユーティリティです。
主な特徴
- 無料で使える
- インストール不要のポータブル版もある
- シンプルな画面でCPU情報を一発表示
- 軽量&動作が速い
- CPUに負荷(ストレス)をかける機能もある
特に「CPUの種類・コア数・クロック周波数」などをチェックしたいときに最適なツールです。
CPU-Zのダウンロードとインストール
CPU-Zは公式サイトから無料でダウンロードできます。
まずは、CPUアーキテクチャを選択します。
通常のWindowsパソコンであれば、Windows x86/x64を選択します。
今回は、インストール不要のポータブル版の手順を紹介します。

画面を下にスクロールすると、次のような選択肢が表示されている部分があると思います。
ZIP・ENGLISHを選択します。

その時の最新版のCPU-Zがダウンロードできるボタンが表示されますので、クリックするとダウンロードが始まりますので、パソコン内の適当なフォルダに保存します。

CPU-Zの基本的な使い方
起動方法は超簡単です。
ダウンロードしたZIPファイルを適当なフォルダに展開して、CPU-Zのプログラムファイルをダブルクリックするだけです。最近のパソコンはほぼ64bitなので、x64の方でOKです。
WindowsXPや一部の古いWindows7パソコンなどの32bitパソコンの場合は、x32を使います。

CPUの性能確認
起動すると、メイン画面はこのような構成です。
タブ切り替えで、それぞれのハードウェアの性能が確認できるようになっています。

その他ハードウェアの性能確認
タブ部分で画面表示を切り替えできます。それぞれ次のような内容が確認できます。
- CPU:CPUのモデル名、アーキテクチャ名、クロック数やコア・スレッド数など
- MainBoard:マザーボードのメーカー、型番、チップセット、BIOSなど
- Memory:メモリーの種別や型番、容量など
- SPD:メモリーのスロット単位でメーカー、型番、電圧など
- Graphics:グラフィックボード(グラボ)のメーカー、型番、メモリ、クロック数など
CPUの性能比較とストレステストツール(負荷試験)
Benchタブに切り替えると、機能が2つあります。
- Bench CPU:CPUの性能測定と他CPUとの比較ができます
- Stress CPU:CPUの使用率を100%にすることで負荷(ストレス)を与え続けることができます
Bench CPU:他のCPUとの性能比較
BenchCPUボタンをクリックすると、性能測定が実行され、終わるとThis Processorのところに性能値が表示されます。
画面下部のReferenceのリストから比較したいCPUを選択すると、自分のパソコンのシングルスレットとマルチスレッドの性能測定結果と選択したCPUの測定値を上下に並べて表示してくれますので、比較することができます。
試しに、今使っている私のパソコン(Intel Core i5第8世代)を測定して、比較してみました。
左がリストの中で最低スペックのIntel Core2 Duo。、さすがに勝ってますね。
一方、右はリストの中の最上位スペックのIntel Core Uitla 9。マルチスレッド性能でボロ負けしてます。


ストレステストツール(負荷試験)
ストレステストツール(負荷試験ツール)とは、CPUに計算をさせて負荷を高めることができます。
使い方は簡単で、Stress CPUボタンをクリックすると動作が開始され、Stopボタンをクリックすると止まります。


負荷のかかり具合は、タスクマネージャーで確認することができます。
ちょうどグラフの途中からCPUに負荷がかかって100%になっています。

どんな時に使うのかと、というと、コンピュータが高負荷状態でもハードウェアやソフトウェアが問題なく動作し続けるか確認する時によく使います。
例えば、自作PCする人は組み上がったパソコンで実行し、排熱構造に問題がないか確認したりしますし、ソフトウェア開発者は高負荷状態でソフトウェアやシステムを動かして動作不良が起きたりしないか確認したりします。
まとめ
CPU-Zは、PCに負荷をかけることなく、ハードウェア情報を一目で確認できる非常に便利なツールです。
「PCの性能が気になる」「CPUがちゃんと動作しているか確認したい」
そんなときは、ぜひCPU-Zを活用してみてください!
CPUに負荷をかけたいけれど、このような専用ツールが導入できない環境(例えばお客様先のパソコンやサーバ等)の場合、Windows標準機能だけでCPUに負荷をかける方法もあります。興味のある方は、こちらの記事を参照してみてください。
それでは、また!
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