あなたがもし会社員ITエンジニアで、AWSの請求手続き関係だけ経理部にお願いしたいなーと思ったことはありませんか?
今回は、経理部の担当者にAWSマネジメントコンソールにログインしてもらい、請求情報だけ確認してもらう方法を紹介します。
これができるようになると、毎月の請求情報を経理部に連絡しなくても済むフローが確立できるので、あなたはAWS上での開発作業に専念できるようになります。
請求情報のみ参照できるIAMユーザを作成
管理者権限でAWSマネジメントコンソールにログインします。
ログインしたら、IAM画面を開きます。

IAM画面の左側メニューで、「ユーザー」をクリックします。

請求情報のみ参照できるIAMユーザを作成します。
今回はユーザ名は「invoice_reviewer」にしましたが、好きな名前でOKです。
請求書参照用に共通アカウントを1つ作ってもいいですし、経理担当社の個人アカウントを作るのもよいと思います。セキュリティポリシー的にはアカウントの使いまわしは良くないので、後者の方がよいでしょう。
ユーザを作成する際は、「AWSマネジメントコンソールへのアクセスを提供する」にチェックをつけてください。

パスワードを生成したら、経理担当者に伝えてください。

権限の設定
請求情報だけ参照可能なポリシーを作成する
次に作成した経由担当者のユーザのアクセス権限を設定します。
左側メニューの「ポリシー」をクリックします。

新しいポリシーを作成します。
今回は、ポリシーの名前を「BillingAccessOnly」とします。名前は分かればなんでもOKです。
ポリシーはJSONで直接書いてしまいます。
次のように設定し、最初に作成した経理担当者ユーザに設定すれば完了です。

{
"Version": "2012-10-17",
"Statement": [
{
"Effect": "Allow",
"Action": [
"account:GetAccountInformation",
"billing:Get*",
"consolidatedbilling:Get*",
"consolidatedbilling:List*",
"invoicing:List*",
"payments:List*",
"invoicing:Get*",
"cur:Get*",
"billing:ListBillingViews"
],
"Resource": "*"
}
]
}
複数のユーザにまとめて権限を付与するには?
複数の経理担当者に対して権限を付与する場合、ユーザごとに権限を設定してもいいですが、一般的には「ユーザーグループ」を作成し、ユーザーグループに対してポリシーを設定して、そのユーザーグループに経理担当者を入れるというやり方がよく使われます。
これで、システム開発者、運用担当者は請求情報確認の業務を経理担当に移管できますね!
それでは、また!
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